あなたは大丈夫?正常性バイアス
正常性バイアスとは、※¹認知バイアスの一種で社会心理学、災害心理学などで使用される心理学用語で、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価してしまう人の特性のこと。
※¹認知心理学や社会心理学での様々な観測者効果の一種で、非常に基本的な統計学的な誤り、社会的帰属の誤り、記憶の誤りなど人間が犯しやすい問題である。認知バイアスは、事例証拠や法的証拠の信憑性を大きく歪める。
自分は大丈夫と思ってしまう
簡単な例だと、傘をお店の外に置き自分は盗まれる事は無いと決めつけた考えをした事はないだろうか。
実は、この考え方こそ正常性バイアスの特徴的な考え方である。
普通に起こりうる事や、かもしれないという考えに自分を入れずに考えてしまう事が多い人は注意したほうが良い。
最近では震災で多くの被害や不幸なニュースが多く胸を痛める事も多い。
だが、もしも自分にその時が降りかかった時に「自分は大丈夫」なんて考えてはいないだろうか。
実は多くの人が「自分は大丈夫」と考えている。
現実で起こりうる頻繁に起こりうる事であるならば日常的に意識がされて危機管理が出来ている人も、たまにしか起こりえない事に関しては自分はと考えている人が多い。
東日本大震災では警報が出ているのを知りながら避難をしない人達がいた。
実際に多くの人が動き始めたが、地震直後では無く津波を目撃し状況が目の前に来てから初めて避難行動がされたというデータがあり結果的に避難に遅れが生じてしまった。
この様な事は災害などで多くみられるケースである。
それぞれが「自分は大丈夫」「これくらいならまだ大丈夫」などと過小評価していまったが故の事故や不幸になってしまう事もある。
確かに震度1の地震で机の下に潜ったり建物から避難してまで作業などをやめる人は少ない。それは経験や慣れから生じている評価であり、実際に大きな災害や被害を受けた人は作業を続ける事など出来ないだろう。
これは実際にとても恐ろしい事である。
どう備え、どう気持ちを持つべきか
私も【正常性バイアス】という言葉を知るまでは過小評価してしまう事も多く、「大丈夫だろう」と思う事は多かった。だが実際に事が起きてからでは遅い。
そのことも踏まえて常に非常用バックは自宅にあり、絆創膏などを持ち歩く様になった。
そして便利なアプリはネットが使えない状況でも使えるのか、使えない場合どうするかなど自分が良くいる場所の近くの避難所や安全そうな経路をしっかり考えている。
この様な事を友人や他人に話すと「怖がり過ぎ」「大丈夫だよ」という返答が返ってくることが多いが、結局は経験した事の無い層の意見である。
私は常に非常用バックを持ち歩く事ではなく最小限に目立たない様に備えているつもりだ。それでも足りないかもしれないが、備えとは万全では無いとも思うので適当がいいのだとも思う。
可能性に対する備えができるのであれば、それが多少であっても意味の無いものにはならないと私は考えている。
それは仕事や人生でも同じだと思う。
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